大谷翔平選手が花巻東高校時代に書いた「オープンウィンドウ64」をご存じですか?これはもともとは元中学校教員の原田隆史さんが確立した原田メソッドを活用したものです。
原田メソッドはアスリートやビジネスパーソン、教育現場、芸能界まで現在約7万人が活用している目標達成のための考え方です。
私も原田メソッドの研修を受けてきまして、新年を迎える前にオープンウインドウ64を使って目標達成のための行動計画を作成しました。私の目標は誰かにお見せするものでもないので内容は公開しないのですが、原田メソッドの考え方や手法について「なるほど」という事がたくさんありましたので皆さまにも少し紹介したいと思います。
なるほどその1.原田メソッドの考え方
原田メソッドの根幹にあるのが、
自分自身が”心から価値を感じるワクワクしてやる気がみなぎる様な目標”を自分で決める、そして人や社会とのかかわりの中で人間力を磨きながらそれを達成していく。培われた優れた人間力を土台として自らの能力を発揮し自分で未来を切り開く自立型人間になることを目指す。というものです。
目標を決める時、本当にそうなりたいのか?なぜそうなりたいのか。これがまず一番大事という点、なるほど、本当にそうだなと思います。
例えばダイエットを計画してもなぜか挫折する事ありませんか。(わたしあるあるです。。。)おそらくそれって、「自分は本当に痩せたいのか、何のために痩せたいのか、痩せてどうなりたいのか。」が明確にイメージできていないからだと思うんですよ。運動がめんどくさい、もっと食べたい、という欲求よりも、痩せてこうなりた!という想いが強ければ成功するはずなんですよね。
次に他者との関わりの中で、元気ややる気の元をもらったり、誰かに喜んでもらいたいという気持ちが芽生えたりし、人間力が磨かれるというのもなるほどでした。人は人と関わりがあってこそ生きていけるのであり、人から愛され必要とされることは生きる上でとても大切な事ですよね。人間力という点では大谷選手の日ごろの言動を少しでも知っていれば納得ですよね。
なるほどその2.目標→行動→振返りのサイクル
原田メソッドの特徴は、
設定した目標を達成する為の行動計画を綿密に自分で練り、自らそれをやってみせ、自己分析を行い、何度も修正しまたやってみるというサイクルを回します。
目標がどれほど立派でも何もしなければ達成できません。行動しないと、です。でも行動計画がふわっとしたものだと人間楽な方に流れてしまって結局できなかったという事になりがちです。そうならないように、「長期目的・目標設定用紙」や「日報」を活用し、具体的な計画を実行できたか確認します。考えるだけでめんどくさいな、と思ってしまいますが、そのめんどくさいことをやらないで達成の喜びを味わう事は絶対に無いなと改めて思いました。
オープンウィンドウ64のやり方
いよいよ大谷選手も活用したという、オープンウインドウ64をやってみましょう。
自分が「やりたい!達成する事を考えるとワクワクする!」ような目標が決まったら、具体的な行動計画にするためにオープンウインドウ64を使います。
以下手順に沿ってシート(64マスの空白があれば自作でも大丈夫です。)に書き込んでいきます。大谷選手のシートを見ながらイメージしてみてください。

- ど真ん中のマスを目標で埋める(ドラ1、8球団のマス)
- ど真ん中の目標を達成するために必要な考え方(基礎思考と呼ぶ)を中心の周囲8マスに記入する。(薄いブルーの部分)
- 中心の基礎思考8マスを外周エリアの真ん中にひとつづつ転記する。
- それぞれの基礎思考をさらに掘り下げ、具体的な8つの行動計画に落としこむ。これを基礎思考8つ分行うので合計64個の行動計画に分解される。
やることは結構シンプルですよね。とはいえやってみると平均一時間くらいはかかると言われていますし、わたしの場合は行動計画が8つ出てこない部分もあってなかなか苦戦しました。
あとは、この行動計画を期限付きでやってみて、できたことできなかったことを振り返って修正していく、そしてそのサイクルを回していく。ここまでが原田メソッドの目標達成までのプロセスです。
まとめ
やってみて思いますが、この様なシートを使わなければここまで具体的で明確な行動計画は作れなかったなと思います。
そして、自分が立てた行動計画をただ実施するだけなんですが、これが本当に難しい!
自分を甘やかさず、周囲の支援を得ながら楽しみながら行動できれば、目標は必ず達成するはず。ご興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。もう少し詳しく知りたい方は書籍も出ているようですので覗いてみてはいかがでしょうか?