
「私ががんになったら、この子はどうなるんだろう…」
がんと診断されたとき、多くのママたちが最初に抱えるのは「子どもへの心配」です。
子育て中の母親にとって、がんという病気は、自分自身だけでなく子どもの生活や心のケアにも大きな影響を与えるもの。
この記事では、子育て中の母親が「がん」と向き合うときに最初に考えておきたい3つのことを、FPの視点でやさしくまとめました。
1、がん治療中も、できるだけ「子どもの生活リズム」を守る
子どもは、生活の中の “いつも通り” に安心を感じるそう。
突然の入院や治療の影響で、保育園・学校・習い事・食事の時間が不規則になると、子どもの心に不安が生まれます。
母親のがん治療中でも子どもが安心して過ごせるように、
- 登園・登校は可能な限り継続する
- 身近な人(夫、パートナー、両親、義両親、親友、ママ友)との協力体制を整える
- 行政の子育て支援制度や生命保険に付帯されたサービスなどを事前に調べておく
「自分ががんと向き合う間、子どもには安心して日常を送ってほしい」
そんな願いを叶えるためにも、生活の安定はとても大切です。頼れる事はお願いしてみましょう。
2、「子どもへの伝え方」を考える
「がんになったことを子どもに伝えるべきか?」と悩む方も多いですが、子どもは親の変化に敏感です。
伝え方は、子どもの年齢に応じて、また病状に応じても変わってくると思います。
病状が進んでいる場合はとても難しいのですが、大切なのは「子どもを信じて、正直に、でも安心できるように伝えること」です。
- 未就学児の場合
→「ママ、ちょっと病院に行かなくちゃいけないんだ。すぐに帰ってくるよ」など、やさしい言葉でシンプルに。 - 小学生以上の場合
→「ママは病気になったけど、ちゃんと治療してよくなるからね。一緒にがんばろうね」と、前向きなメッセージを添えて伝えて。
子どもが「がん」という病名を理解している年齢であれば、病名ががんであること、ステージなどの進行の度合いもあわせて説明してあげた方が良い場合もあります。
がんの闘病は長く、抗がん剤の副作用が辛い場合は、自宅に居てもいつもどおりのママで居られないこともあります。
子どもは親の表情や声のトーンから、たくさんのことを感じ取るでしょうから、ありのままを伝えることも選択肢のひとつかもしれません。
3、お金の準備と整理
がん治療には、思った以上にお金と時間がかかります。
特にママにとって、「教育費」「生活費」「病院への通院」など、両立の不安は尽きません。
そこで、早めに確認しておきたいことが
✅ 医療費や生活費の備え
高額療養費制度や傷病手当などの公的制度をフル活用。
医療保険やがん保険があれば、どんな治療でお金を受け取れるかを確認。
✅教育費・子ども名義の預貯金管理
万一に備えて口座管理や引き出し方法の確認を
✅後見人や信託制度の検討(特にシングルマザーの方)
ママがいなくなっても子どもがスムーズに生活を続けられるよう準備しておく
備えを考えるのは「縁起が悪い」「怖い」と思えるかもしれません。
でも、これは「子どもを守るための愛情ある選択肢」として前向きに捉えるべきです。
特に、シングルマザーの場合は元夫に頼むことができないケースもあり、より一層の備えを考えておくべきです。
まとめ
がん治療は、体だけでなく心にも影響を与えます。
ママであるあなたが安心して治療に集中できる環境こそ、子どもにとっての最大の安心です。
もし、がんになる前にちゃんと保険を準備していたら、お金の心配はほとんどなくなります。
あなたの担当のFPさんが信頼できる方ならば、公的制度のことや信託制度のこと、一生懸命調べて教えてくださると思います。
もし今不安でしたら、あなたの「不安」を「備え」に変えるためにぜひ弊所にご相談ください。
あなたと大切なお子さまの未来を、一緒に守るお手伝いをさせていただきます。

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